『ロボット・イン・ザ・ガーデン』
デボラ・インストール／著　松原　葉子／訳　小学館 一般書[933.7ｲﾝ]

　人工知能の開発が進み、家事や仕事に就くアンドロイドが日々モデルチェンジする近未来のイギリス。34歳のベンは、両親が亡くなってから定職にも就かず、妻にはいつも小言を言われ、溜息をつかれるばかり。そんなある日、家の庭に突如壊れかけた旧型ロボットの男の子がやってくる。タングと名付け、夢中になっているベンに妻は愛想を尽かし、出て行ってしまう。タングの胴体にある消えかけた単語を頼りに、彼を治すための旅に出る、彼らの成長物語。
　劇団四季で今年ミュージカル化され、この後にシリーズが出版されています。可愛いけれど頑固なところがあるタングに振り回されつつも、だんだんと父親になっていくベンや、人間の子どものように日々物事を吸収し成長していくタングの姿、彼らの周りの人々も変化していくところが見どころです。読めばあなたもタングに夢中になってしまうかもしれません。

（那珂川市図書館　ぐるぐる）

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