毎月1冊、那珂川市図書館の司書おススメの本を紹介します!
『ドイツの学校にはなぜ「部活」がないのか』
高松 平藏/著 晃洋書房 一般書[780.7タカ]
日本のスポーツといえば、試合に勝つことを目標に練習し、規律を守り、大きな声であいさつをするなど厳しいイメージがある。それに比べてドイツのスポーツは老若男女問わず楽しげで、リラックスしているようにみえるそうだ。日本でもそんな雰囲気の中でスポーツを楽しんでいる人もいるだろうが、この違いはどこで生まれるのだろうか。
まずドイツの主たるスポーツの場はスポーツクラブで、部活ではない。部活とスポーツの大きな違いは学校内で完結しているか、それとも社会に開かれているかということにある。そのため、ドイツには引退がなく、長くスポーツを続けられる。日本では馴染みのないスポーツクラブだが、ドイツのような総合型スポーツクラブを日本でも増やそうという動きがある。
それぞれの国の文化を比較しながら、日本とドイツのスポーツがどう違うのかが分かる一冊となっている。
(那珂川市図書館 八朔)
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