『ショートケーキ。』
坂木　司／著　文藝春秋　［Fサカ]

　ケーキは、誰かの誕生日やクリスマス、おやつやご褒美として食べることが多いですよね。私は甘いものに目が無いので、ケーキを見るととても心が弾んでしまい、この本も表紙を見て思わず手に取ってしまいました。
　この本はケーキにまつわる、人々の連作短編集です。第1話は母親と2人暮らしでたまに父親と会っている２人の女子大生のお話。2人暮らしの家ではホールケーキは大きすぎて買わなくなってしまったため、お互いの家庭で何かあったとき、頑張りたいときなどに集まり、ホールケーキを買って食べる「失われたホールケーキの会」を行っている。そんな彼女たちへ父親たちがそれぞれ「大事な話がある」と連絡してきて...。
　表紙を見ただけでもケーキを食べたくなりますが、読むとよりケーキを食べたくなります。スイーツ好きにはたまらない一冊です。

那珂川市図書館司書（秋）

・資料情報はコチラ