毎月1冊、那珂川市図書館の司書おススメの本を紹介します!
『切手デザイナーの仕事』
間部 香代/著 グラフィック社 [693.8マベ]
「切手デザイナーという職業がある。彼らは日本郵便の社員で、現在8人。」冒頭この一文で、日本の切手は、日本郵便の社員8人によってデザインされていることに驚き、その選ばれた8人にとても興味がわいた。
切手の神髄と呼ばれ、華々しい存在の特殊切手。これを手掛けるのが玉木デザイナー。2円切手の白うさぎなどの普通切手。目立ちすぎず、感じよく、時代に合った佇まいの「普通」という難しさを追求する貝淵デザイナー。他にも、「ぽすくま」の生みの親であり、サンリオでの勤務経験がある中丸デザイナーなど、8人のデザイナーそれぞれにスポットをあて、切手への思いと仕事ぶりを紹介している。
1枚の切手が作り出されるまでには、それぞれのドラマがあり、心が沸き立つ。
他にも切手制作の流れなどを説明したコラムも掲載。
切手が好きな人はもちろん、興味がなかった人にも親しみや楽しさを感じてもらえる1冊だ。
那珂川市図書館(ラベンダー)
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