『やけに植物に詳しい僕の街のスキマ植物図鑑』
瀬尾 一樹/著 大和書房
家の周辺など身近に生えているいわゆる雑草とも呼ばれる植物たち。雑草といえば、家の敷地内に生えていると、草取りの対象になり、名前を気にすることはほとんどありません。しかし、このひとまとめに雑草と捉えてしまいがちな植物たちですが、実はひとつひとつに名前もあれば、種を残すために戦略を立て、逞しく生きています。
そんな普段は素通りしがちな植物たちに焦点を当てているのが本書です。本書によれば、同じ植物でも、生息場所によっては見た目が違う植物もあるといいます。これは種を残すため、その場の環境に応じて姿を変える性質があるからなのだそうです。そのため、図鑑の写真と全く違うこともあるようです。
草を抜くその前に、手元の雑草を観察して、なぜそんな姿なのか推理してみると、植物たちの生きるための力強さを感じることができるかもしれません。
那珂川市図書館司書(ひらめ)
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