『ドラゴンの塔　（上・下）』
ナオミ・ノヴィク／著　静山社

　アメリカ図書館協会最優秀ファンタジー小説賞とネビュラ賞を受賞した作品で、どっぷりファンタジーの世界につかりたい！と思う人にお勧めする1冊。
　怖ろしいと言われる「森」の近くの村に住むアグニシュカ。彼女の住む村では10年ごとに＜ドラゴン＞と呼ばれる魔法使いに17歳の娘を一人差し出さすという風習がある。差し出された娘は10年後に戻ってくるが、その後はなぜか全員、村を出ていってしまう。
　アグニシュカは今年で17歳になるが、平凡な自分ではなく美人で気立ての良い友人が選ばれると思っていた。しかし＜ドラゴン＞に選ばれたのは自分で...。
　なぜ、アグニシュカが選ばれたのか、＜ドラゴン＞は何のために娘を迎え入れているのか...。魔法や陰謀、戦いが繰り広げられ、読み進めるにつれて怒涛の展開が訪れる大人向けファンタジー。

　　　　　　　　　　　　　　　　那珂川市図書館（なまけもの）
　　　　

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