
『台所探検家、地球の食卓を歩く』
岡根谷 実里/著 WAVE出版
「知っている食材の知らない姿を探す旅。」著者の岡根谷実里さんは、これまで30以上の国と地域、170以上の家庭を訪問し、様々な料理に出会ってきたという。
本書は身近な食材を使って、世界各国の料理が紹介されているのだが、聞いたことのない料理名ばかりで驚かされる。チューニョ、アヒアコ、スタムポット。これは全部じゃがいも料理。調理方法も凍らせて足で踏んで水分を絞ったり、スープに3種類のじゃがいもを使ったりと斬新かつ大胆。他にも乳製品や肉、魚など身近な食材が想像を超えた料理に仕上がる。
著者が一緒に料理を作り、料理を通して感じる世界各国の歴史や風土、人間性。「決めつけていた当たり前がゆるりとほどける。」という言葉にあるよう、色々なものの見方や考え方がある。そして普段の当たり前が特別なものに感じさせられる1冊。
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