文字サイズ
言語切り替え 日本語Language
ミリカプラス

ミリカの未来をお見せします

お知らせ・イベント情報

NEWS

司書おすすめの1冊

司書おすすめの1冊

25.07.09

『旅と歴史好きのためのご当地グルメ誕生の秘密』
宇田川勝司/著 ベレ出版

 現在SNS や旅行雑誌、テレビ番組などでも取り上げられる「ご当地グルメ」。
 その土地に住む人々の暮らしに深く結びつき、古くから食べられてきたものもあれば、地域を盛り上げるために近年うまれたものもあり、その背景は様々である。
 本書では旅好きの地理教師が、日本全国の郷土料理や人気B 級グルメ、銘菓などがいかにして誕生したのかを紹介する。福岡は「もつ鍋」と「博多ラーメン」が取り上げられている。
 例えば「もつ鍋」は筑豊の炭鉱で働いていた労働者の活力源として安価で手に入れやすいニラや野菜と一緒に食べられていた。その後、1960 年代には具材がキャベツやニンニクチャンポン麺などバリエーションが増え、手頃な価格であることや美容や健康にもよいとされ、現在も福岡の郷土料理として人々に親しまれている。旅行などで遠くに行く際には、食事も楽しみたくなる、そんなエピソードがつまっている一冊である。             
                  (那珂川市図書館司書 八朔)

・資料情報はこちら